大学院進学

山口大学大学院理工学研究科及び医学系研究科は、平成28年度の改組に伴い創成科学研究科となりました。本研究科の特徴は、化学系専攻の場合、学部4年間と大学院博士前期課程2年間を6年一貫とすることで、数学・化学・物理・生物学及び専門的な化学分野での専門的素養を基にし、物質化学、生命化学、化学工学、環境関連科学技術に関する幅広い専門的知識に基づく創造的で幅広い視野を有する優れた学生を効率的に輩出しやすくなった点です。 課題設定能力,課題解決能力,さらにコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力を兼ね備えた高度専門職業人の育成を目指しています。ここでは各課程の概略をご紹介します。

【博士前期課程】

6年一貫教育最後の2年間は博士前期課程になります。この課程では、物質化学、生命化学、及び環境化学・化学工学コースに分かれ、各専門コースで展開されているカリキュラムを履修します。2年の間に修士論文作成のための研究活動を遂行し、必要授業単位を修得すると、所定の審査を経て修士号の学位が授与されます。1年次は各専門コースに沿った授業を受講し、必要な単位を修得します。また、1年次の終盤には研究進捗に対する中間審査が行われ、各学生のテーマが修士論文として成り立つかどうかが審査されます。2年次は就職活動をしながら、修士論文の作成及び修士論文内容の口頭発表を行い、それらの内容が厳正に審査され、合格した学生のみに修士号の学位が授与されます。

【博士後期課程】

修士号を取得し、さらに専門分野を深く学びたい学生は博士後期課程へと進学することになります。この課程では3年間の研究活動を通して、国際的な学術論文に掲載されるような研究成果を挙げることを目指します。全体として大学院での5年間の研究活動で、学生たちは世界最先端研究テーマを実行し、それに必要な機器の扱い、専門知識の習得、高度な実験技術の習得を達成します。最終的には、上記の優れた能力を修得し、研究成果を出せたかどうかについて2回の審査があり、これに合格した者に博士号の学位が授与されます。